婚活がうまくいかない原因は母親?親子関係が結婚に与える影響と解決法

婚活 お悩み

婚活や結婚がうまくいかない原因が

「母親との関係」にあることをご存知ですか?

母と娘・母と息子の間で無意識に生まれる共依存や承認欲求が、

結婚相手選びや交際の妨げになることがあります。

婚活心理カウンセラーが「母の呪縛」を乗り越えるヒントを解説します。

この記事を書いた人
湯田佐恵子

2000年、"婚活カウンセリングの結婚相談所リアルラブ"を開設。27年目。
そもそもは自分の結婚をどうにかしたくて学び始めた心理学やセラピー、カウンセリングだったが、今や婚活相談以外にも人間関係/夫婦関係/性/子育てなど、カウンセリング実績のべ10000回以上。

*2014年「心のブレーキがわかればあなたも結婚できる!」出版。
*人間力研究所認定MFBトレーナー
*NLP研究所認定マスタープラクティショナー
*認定NPO法人こころのビタミン研究所理事
*エニアグラムファシリテータ

婚活に影響する「母親の呪縛」とは

婚活心理ブログ「ありのままの自分自身を好きになる」にようこそ!

結婚相談所「婚活カウンセリングのリアルラブ」 婚活メンターのさえ&ひろです。

今日のテーマは「母の呪縛に気づいていますか?」です。

前回はお父さんとの関係をテーマにしましたが(「婚活女性必見!交際相手がイヤになるのは“親子関係のトラウマ”のせい?」)今回は母親との関係に迫ります。

お母さんというのは、すべての人にとって「生まれて初めて出会う他者」。
だからこそ、婚活における母親の影響はとても大きいです。

確かに。

母親が婚活に与える心理的影響

婚活していて、結婚しようとするとき、お母さんがなぜ大きな意味を持つのか?

心理学者カール・ユングは私たちの無意識の世界をうまく説明しています。

母親の元型は「グレートマザー」と表現しました。

  • すべてを受け入れる「大きな愛」
  • しかし同時に、子どもを抑えつけ飲み込んでしまう「怖い母」

この二面性からの自立こそが精神的な成長に不可欠であり、結婚の通過儀礼とも言えるのです。

【母・娘編】母親との関係が婚活を妨げるケース

1.母娘関係で起きる同一視がもたらす結婚の壁

  • 仲が良すぎる母娘は、自分と母を一体化してしまう
  • 「母が分かってくれるはず」と思い込んで結婚相手を紹介したら猛反対…というケースも

さて、まずは「女性にとってのお母さん事例」から行きますね。

女性にとっては母親は同性なので異性よりも理解しやすい。とっても仲がいい母娘関係の方って多いですよね。

うん、一卵性親子とか世間から言われたりするタレント親子とかいたよね。

まさに双子みたいに一緒に同じことを喜んで、同じことに怒り悲しみ…。

会員さんにも時々いらっしゃいますが、自分にとって何が1番欲しいものなのか、何をしたいのかはお母さんが全部分かってくれる、という感覚になるそうです。お母さんも「この子のことは私が1番分かってます」と感じている。そうすると「同一視」が起きるんです。
同一視も心理学用語ですね。これは、他者と自分を重ね合わせて、相手の状況を自分のことのように感じる痛みも喜びも同じように感じようとしてしまうんです。でも自覚がない。

この母娘の同一視の実例で忘れられない体験があります。

とても社会的にも立派な女性で、40歳前後で婚活・成婚し、始めてお母さんに紹介したら…なんとお母さんは猛反対!その時の彼女のショックと言ったら…。

「お母さんと私はすごく気が合っていて、私のやることはすべてわかってくれている。だから反対するはずがない」と思い込んできたと。

ところが基本的な考え方自体がそもそも全く違っていたことに、その時初めて気づいたんですね。お母さんはお母さんで「懇切丁寧に育ててきた大事な娘を、ろくでもない馬の骨にくれてなるものか」みたいに怒るものだから…

でも「考えは違っても共存はできる」とアドバイスし、結果しっかりと話し合い結婚を許してもらえましたが、仲がいいからこそ、そんな大人になるまで気づかないんですよね…。

2. 仲良し母娘の影響で「男性不信」に

  • 母娘の結びつきが強いと、父親との距離が遠くなる
  • その結果「男性はわからない存在」と感じやすくなる

お母さんと娘がすごく仲がいいと、家庭にお父さんもいるわけですが、お父さんとはちょっと距離ができてしまいがち。

お母さんと娘よりお父さんとの距離が遠くなると、「男性一般」ということで理解できない部分が大きく感じられてしまうんでしょうね。

「まあーお父さんたら!1人であんなことやって遊んでるわよ、男って本当にねー」みたいな会話になりやすいですよね。「男ってダメよねー男なんか頼りにならないわ」とか。

夫婦の仲が悪すぎる場合は「結婚すると不幸になるからお前も選び方に気をつけなさい」とか言われたりね。

あー。なるほど

3.「母が寂しいから結婚できない」問題

  • 母を思いやるあまり、自分の結婚をためらう

  • 実際には母親自身が「結婚してほしい」と思っていることも多いが…

特に、父親に何か問題があって、母娘だけで互いに支え合っている場合。

結婚したいと思っても「お母さんが寂しいんじゃないか」って思って、「結婚しないでずっとこのまま一緒にやっていこうか」と。

そこら辺お互いのことを気遣いすぎちゃっているよね。「母が寂しいに違いない」と言っている女性がいて、「お母さんに聞いてごらん」と言ったら、「母は何ともないから結婚しなさいと言ってくれました」と。

うん。やっぱり率直なコミュニケーションが大事!

このケースは母VS息子の場合も多いですね。こちらの方がもっと話せない。

そんな理由で長いこと婚活もせず独身でいる男女は案外たくさんいます…。

4.母への承認欲求が…

幼少期から様々ないきさつで「お母さんの愛情を十分にもらえてない。」と感じている場合。

これは逆にネガティブな執着ですけれど、大人になってもお母さんの承認が欲しい。褒められたいとか認められたい。

「お母さんに認められたくてこういう結婚相手を選びました。褒めてもらいたくてこうしました。」ついでに言えば「子育てもこんな風にやってます。でも…」と。

婚活の時なども、結婚相手を選んでも自分がどうかよりもお母さんがどう見てるかが大事になってくる。

ありますあります。「実家へ連れてった時に親がどう思うか…親をがっかりさせるかも」と終了したことありますよ。

承認欲求は男女共通の問題なので最後にももう一度触れますが

母親との関係は、基本全ての対人関係の大元ですから。

関係が自由じゃないと感じたら、お母さんとの関係が「くっつきすぎ(癒着)」かもしれないです。

「癒着」とは?母との距離感を取り戻す

心理学的な「癒着」とは、他者との間に健全な心の境界線が曖昧になり、相手の感情や考えを自分自身のことのように感じてしまう状態を指します。

自分と相手との関係の境界線が見えないから、過度に溺愛したり、相手を尊重するということが難しくなってくるんですね…。自由がないはずですよね!

ある尊重や信頼し合える関係というのは、相手に敬意を払えばこそ、少し距離があるものなんですよね。

「本当はどうしたいの?」「私は本当はこうしたいの」という会話ができる関係になることです。お母さんと自分は違う存在ですから、好きなものも違うのが当たり前。

過干渉・毒親タイプの場合

もしお母さんがちょっと過干渉すぎるとか、もう自分に対して「尊重」どころか「モノ扱いだ」という場合。

「私がいないと全然ダメなんだからあんたは」とか、むしろ「あんたはコレコレやらなきゃダメでしょ。あんたのために言ってるのよ!(と言いながら自分のため…)」といった、いわゆる「毒親」みたいに「搾取されている」感覚を感じているという方。

いますよね…時々。信じられないようなお母さん!

映画「傲慢と善良」で出てきた主人公のお母さんを思い出しますね!「娘の幸せが自分の幸せだ」と思い込んでた。

あの映画もそうでしたけど、多くの人はまず親の悪影響から遠ざかるためにまずは家を出ますね。経済的な自立と共に精神的にも親と分離していかないと自分自身がどうしたいかもわからなくなっていたりしますからね。

すぐに改善するのはなかなか難しいですけど、でも時間をかければ充分可能です。私どもには事例もたくさんあります。この件は最後にもふれます。

そうだね。被害を免れる&互いに尊重できるように少し距離を取りつつ、じっくり丁寧に対話していくことだね。

【母・息子編】母と息子の関係が婚活に与える影響

さて、今度は息子と母親の関係です。

男性にとっての母親からの心理的影響とは??

これは、異性であるが故に特有の問題を生みやすい。

精神的カップル感だ。

これは息子にとり母親が唯一の女性になってしまうケース。お互いに「特別な相手」としてくっつき合っている。人によっては夫よりも息子を頼っている。

そしてお母さんが他の女性を批判して息子を囲い込むとさらに難しくなる。

「全然あなたのこと分かってないわねー、私の方があなたのこと分かってるんだから。本当にあなたっていつまで立ってもわかんないわねー」と。

お母さんの安心の上に息子が乗っかっちゃってるような状態なんですね。

いわゆるマザコンてやつだ!

1.マザコン化・精神的カップル感

母親が唯一の女性となり、息子が母親に心理的に依存してしまうケース。
その結果、婚活相手を母と比較してしまい、どんな相手も受け入れられないという問題に直結します。

では婚活で起こる具体的問題は?

そういう母と息子の場合、どんな女性を選んでもお母さんの方が信頼が厚いですよね。「お母さんはどこまでも自分の味方」ですから。生まれた時からずっと!

婚活相手は全然比較にならないのに、母親の価値観で判断してしまいたがる。そして、「挿げ替えはいくらでもある」と考えてしまいがち。

そうそう。お母さんが合わないとすぐ切っちゃうとか。

お母さんと一緒に婚活している男の人には多いですけど、自分自身は特に何も努力しなくて大丈夫、と思いこんでいて…全然相手が見つからない!母親の過保護に精神的に依存しているんですね。

気づきがない状態だよね。

2.父との三角関係がもたらすトラウマ

親同士の夫婦仲が悪い場合、息子は母を守る立場になり「父への怒り」を抱えやすくなります。その延長で、女性に対して「承認を求めすぎる」傾向が出やすくなることもあります。

次は三角関係ですね。

構図としては、無意識にお母さんという1人の女性を息子と父親が取り合っちゃっている状態になります。

これも過去の事例に何回かありましたが、幼少期にお父さんがお母さんに対して暴力的だったと。その時から息子はお母さんの味方になると決めて、お父さんへの憎しみを増幅させて攻撃し続けたケースがありました。

ああ…「父のことは絶対許さない」って言ってる人いましたね

とにかく「お母さんを守らなきゃ」って思うんです。

ああ、母親を助けたいから、女性にも尽くそうと頑張るわけね!

そう。だからこそ女性に「承認」を求めたがる人いますよね。

頑張って尽くして「もっと俺のこと好きになれよ」と女性を支配したがったり。自分が幸せにしようと過度に甘やかしてしまったり、その反動で怒ったり…。

3.母親への承認欲求と婚活の失敗パターン

  • 母の承認を得るために結婚相手を選んでしまう

  • パートナーとの関係が「母と子」的になり、対等さを失う

では、次は母の愛を求め続ける承認欲求の呪縛!

幼少期に母親に認めてもらえないと感じている人は、絆が薄いと感じていると、ずっとお母さんの愛を求め続けることに。

お母さんが褒めてくれたら安心する。お母さんが認めてくれないと不安になる。

何度も言いますが「お母さんはすべての人間関係の原点」ですから、誰に対しても承認願望が起きてしまう。

会社でもいつでも承認されるまで必死で頑張るし、パートナーに対しても。

婚活中にもパートナーに認めてもらいたくてがんばるので、交際中はそういった努力を「愛してもらえている」と喜んでくれる女性は多いですが、人生を共にすることを考えると「頼りない」印象を与えてしまう場合もありますね…。

パートナーとの関係が「お母さんと子供」みたいになってしまって「対当」じゃない感じがしてしまうんですね…

母親の呪縛から自由になる方法

さあ、「女性に対する承認欲求から抜け出し対等になるには!」

これもね、最初に説明した「娘と母親」の場合と同じです。

  1. 自覚すること
     母親の影響を強く受けていることに気づく

  2. 癒着を見直すこと
     心理学的な「癒着」は境界線の欠如。健全な距離を取ることが大切

  3. 対等な対話を重ねること
     「私はこうしたい。お母さんはどう思う?」とお互いの意見を尊重し合う

  4. 親の意見は参考程度に
     結婚は自分の人生。親の期待ではなく「自分が幸せになる選択」をする

    なるほど

2番の「距離を取る」というのは、尊重し合えるだけの距離を取る。

それから4番の、親の意見は「参考にする」。ここが大事。無理矢理議論しても仕方ないですからね。大人なんだから最終的には自分が納得して選択する。

「お母さんごめんね。自分はこうするって決めたんだ」とね。

結婚相手のこともどういう人生にするかも、自分が選択して初めて責任も取れます。そしてお母さんには、改めて感謝と愛を送りましょう。

まとめ:母親との関係を見直し、自分の結婚を選ぼう

母親は誰にとっても大きな存在。
その影響が強すぎると婚活にブレーキをかける「呪縛」となります。

けれども大切なのは、母との関係を断ち切ることではなく、対等で自由な関係を築き直すこと
その先に「自分の人生を選ぶ結婚」があります。

もし母親との関係に悩んで婚活が進まないと感じているなら、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

リアルラブの婚活心理カウンセリングでは

実際親との関係で大人になっても苦しみ続ける方はたくさんいらっしゃいます。

でも関係性が苦しい人ほど一人で何とかしようとするのはとても難しい。本当は仲良くしたいけど優しくすると取り込まれてコントロールされてしまう、親を上から目線でコントロールするのも違う、喧嘩したり逆らっても辛いだけだし、家出してもう会わないのは、楽だけど何か真実じゃない気がする…。

迎合するのでもなく、上から命令するのでもなく、喧嘩や対立するのでもなく、離れて分離するのでもなく、ただただ、対等にわかり合えるまで適切に距離を取って対話し続ける。

こういう地道な作業は精神的にもサポートが必要です。是非メンタリングセッション=心理カウンセリングを利用してください。

私どもの定期カウンセリングで、親子関係を修復しとても良い関係になって、結婚後パートナーともうまくやっている人たちは大勢います。会員の声を参照

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